.上腕骨外側上顆炎 治療2
【上腕骨外側上顆炎 治療2】
<ストレッチ>
・伸筋群のストレッチにより疼痛-機能ともに改善(2005-Martinez)。
<筋力訓練>
・遠心性運動は求心性運動に比べ有意に痛みが低下(2007-Croisier)。
<ストレッチ(ST群) VS ストレッチ+筋力増強(MS+群)>(鈴木)
1)疼痛
・ともに減少し2群間に差はない。
・疼痛が残存し変化が見られなかった症例;ST群36%、MS+群18%。
2)圧痛
・ST群 :ECRBの圧痛が有意に改善。
・MS+群:外側上顆の圧痛が有意に改善。
3)筋力(手関節伸筋)
・治療前:ST群とMS+群に差はなく、筋力低下あり。
・治療後:MS+群は有意に増加し健常群の筋力と差がなかった。
<マッサージ>
・痛み、握力、機能で有意な効果はなかった(1989-Staford)。
※最近のトピックスとしては、多血小板血漿療法が「スポーツ整形外科医S.Uのブログ」で紹介されています。
「上腕骨外上顆炎 テニス肘に対する 多血小板血漿療法 Platelet Rich Plasma」
http://blog.livedoor.jp/soshi_sports/archives/1321826.html
「多血小板血漿療法 腱の修復」
http://blog.livedoor.jp/soshi_sports/archives/1329911.html
参考・引用
鈴木克彦:上腕骨外側上顆炎に対する徒手的運動療法、PTジャーナル38、2004.
林英俊:上腕骨内側・外側上顆炎の病態と整形外科的治療、理学療法25(1)、2008.
堀泰輔:テニス肘-疫学・病態・診断・評価-、5thSPTS、2009.
坂田淳:私の肘関節疾患に対する治療-テニス肘、5thSPTS、2009.