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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

上腕骨外側上顆炎 理学療法1

【上腕骨外側上顆炎 理学療法1】

「退行性変性により脆弱した腱付着部に、
 無理な運動負荷が加わり、
 微細損傷や断裂を生じる。」
ということであれば、

「脆弱した腱付着部に無理な運動負荷を加えない」
ことが必要。

「脆弱した腱付着部」とは、
・短橈側手根伸筋(ECRB)の可能性が高い。

ECRBが損傷されやすいのは、
・橈骨頭や他筋との位置関係
・付着部の面積が小さい
などの要因がある。

ECRBへの無理な運動負荷とは、
・肘伸展位での尺屈、回内-回外(ex 買い物袋をぶら下げて歩く)。
・手関節掌屈位や尺屈位での回内-回外
 (ex グリップの効いていないスイング動作)。
・過回内+過尺屈(ex 手の小さい人のパソコン動作)。
上腕二頭筋の緊張が高い状態での回内-回外 
 (ex 力まかせのスイング動作)。
などが考えられる

ECRBの腱付着部に無理な運動負荷がかかるのは、
・ECRBが硬いから、緩いから、弱いから?
・外反、頭骨頭の位置などの静的アライメント異常?
・過剰な回内、掌屈、尺屈などの動的アライメント異常?
などを考慮する必要があるかもしれません。