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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.楽天証券14周年記念投資セミナー

昨日は、楽天証券14周年記念投資セミナーに行ってきました。

1)竹中平蔵;「アベノミクス ”3本の矢”で日本経済はどう変わるか?」
成長率がそれほど高くなくてもいいじゃないかという人もいるが、それは今のことしか考えていない大きな間違い。
長期的には豊かさに大きな差が出るため、子供たちのためにも成長率を上げることが必要。
アベノミクスは、理論的には正しいが、実行出来るかが問題。
デフレは人口減少、需給ギャップは要因にはならず、お金の量が少ないことが原因である。
①金融政策。
効果が出るまで2年くらいかかる。
②機動的な財政政策。
短期的には財政拡大だが、中期的には財政再建
消費税や社会保障のコストを抑えないといけないが、まだここが明確になっていない。
年金は基本的には保険であるため、支給年齢を上げる、収入がある人には支給しないとといったことが必要。
③成長戦略
打ち出の小槌はなく、規制緩和、税金の負担軽減などが必要。
岩盤規制を打ち破る装置として、特区(総理主導)やコンセッションによる官業の民間解放が始まり期待できる。

今後日本が良くなるには、相当の社会保障改革、規制緩和が必要になるとのこと。
竹中さんは、目先のことだけでなく将来のこと、子供たちのことを考えていてくれているなと感じました。

2)澤上篤人:「長期投資が日本を救う!」
世界レベルでは人口がまだまだ増加していくこと、その人たちが豊かな生活を求めていくこと、そのためには必要なものは消費されていくこと、ということで大きな流れでは経済は成長過程であるため、長期的にみれば株は上がっていくということです。
途中、大きく上がったり、下がったりすることもあるかもしれないが、
「アホが売ったときに買えばいい」f^_^;) ということだそうです。

3)堀古英司:「2013年後半に向けての米国経済・株式相場の見通し」
①円安(ドル高)基調。
アメリカでは、住宅価格が上昇してきており、金融緩和終了。
アメリカ金融株が魅力。
住宅価格の改善に伴い、住宅ローンの延滞率も改善し、収益が高まる。
③PC時代の終焉。
ハードディスクの出荷台数の減少。
④中国の設備投資ブームの反動。

4)榊原英資;「’ミスター円’が読み解くアベノミクス外国為替相場」
金融緩和の影響で、今後半年は100円代を維持し、日本株も緩やかな上昇。

題名と異なり、世界経済の現状と今後みたいな話、しかも新聞に出ているような内容であまり新味が無かったです(途中で席を立つ人も多かったです)。
たしか、2012年に出た本では、円高が続くとというような内容だったので、その辺の話が聞ければと思っていたので少しがっかり。