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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

アスリートの難治性下肢疲労骨折に対する治療 ②

10月2日:第4回スポーツリハビリテーションワークショップ、「下腿・足関節・足部のスポーツ外傷・障害」


「アスリートの難治性下肢疲労骨折に対する治療」 順天堂大学整形外科、池田浩先生。

2)「跳躍型脛骨疲労骨折」

跳躍型脛骨疲労骨折が難治性になりやすい要因としては、
・脛骨前面が凸の形状となっており、伸延力が生じやすい
・前脛骨筋が付着しており伸張ストレスが生じる
・周辺の軟部組織が少なく、血行が乏しい
が考えられる。

治療は、保存療法が主体だが、
・トップアスリート
・再発予防
・早期の復帰
などを考慮し、手術療法(髄内釘)を選択することもある。

クリニックでは少ない症例ですが、痛みの部位や受傷機序などから考慮しておく必要があります。