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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-037「温熱負荷と筋収縮運動の併用がラット腓腹筋の廃用性筋萎縮に及ぼす影響」

PI1-037「温熱負荷と筋収縮運動の併用がラット腓腹筋の廃用性筋萎縮に及ぼす影響」吉田奈央
第46回日本理学療法学術大会 2011年

上腕二頭筋に軽運動と
温熱シートによる局所的な温熱負荷を併用すると、
軽運動のみでは得られない筋肥大や筋力増強効果が認められた。(Goto-2007)

ラットの全身に温熱負荷を行い、
足底筋にHeat Shock Protein(HSP)72を発現させた後、
代償性筋肥大が惹起される条件に曝すと、
筋肥大が抑制される(Frier-2007)

→温熱負荷に筋収縮運動を併用する際は、
高強度より低強度の方が効果が高い可能性。

<方法>
温熱負荷:約42度の温水に60分間。

筋収縮運動:
下腿三頭筋に電気刺激。周波数50Hz、パルス幅250μsec、20分。
1)高強度:4mA  2)低強度:2mA 

<結果>
①深層部のタイプⅠ線維
運熱負荷の併用の有無、強度の強弱に関わらず、
筋収縮運動により筋線維萎縮の進行抑制効果が認められた。

②深層部のタイプⅡa・Ⅱb線維、浅層部のタイプⅡb線維
温熱負荷を併用すると低強度での筋収縮運動により
筋線維萎縮の進行抑制効果が認められた。


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タイプⅡ(速筋線維 )の方が温熱や強度に影響を受けるようです。

タイプⅡはデリケート。
タイプⅠはたくましい。

そのうち、
ホットヨガ」      ならぬ   「ホットリハ」
「加圧トレーニング」  ならぬ   「加熱トレーニング」
が登場するかもしれませんね。