OF1-056「姿勢離開(positional distraction)による頸椎椎間孔の形態的

OF1-056「姿勢離開(positional distraction)による頸椎椎間孔の形態的変化」　増井 健二
第46回日本理学療法学術大会　2011年


・頸椎の複合的肢位(頸椎前屈／右側屈／左回旋)による椎間孔の形態を、中間位、 前屈／右側屈／右回旋位と比較して形態的変化があるのか検討した。

＜対象＞
健常者15名（年齢25.6±4.3歳）。

【結果】
＜前後径＞
１）中間位　　　　　　　　：平均 7.8 ± 1.1mm
２）前屈／右側屈／左回旋位：平均 9.2 ± 1.6mm
３）前屈／右側屈／右回旋位：平均 8.7 ± 1.7mm

＜上下径＞
１）中間位　　　　　　　　：平均 10.5 ± 1.3mm
２）前屈／右側屈／左回旋位：平均12.9 ± 1.1mm
３）前屈／右側屈／右回旋位：平均 13.2 ± 1.3mm
※中間位に比べて、２）３）で有意に増加(P < 0.001)

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・このようなデータがあると、臨床を行う時に説得力をもちます。

・左側の神経根症状の場合には、前屈／右側屈により椎間孔の上下径が拡大するため症状が軽減すると考えられます。

・回旋はどちらでもあまり変わらないようなので、他の要因との鑑別が出来るかもしれません。

・牽引を入れたときはどうなるかも興味あるところです。