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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

「内側型変形性膝関節症における歩行立脚時の関節角度および大腿・下腿回旋運動の評価」

「内側型変形性膝関節症における歩行立脚時の関節角度および大腿・下腿回旋運動の評価」理学療法学39(2)2012



<対象>

・健常群          :女性8名、50.3歳、BMI22.7

・軽度膝OA(grade1-2)群:女性6名、61.5歳、BMI23.2

・重度膝OA(grade3-4)群:女性7名、60.6歳、BMI28.9



<軽度膝OA群:歩行時>

・下腿外側傾斜角度:健常群に比べて有意に大きい(p<0.05)

・荷重応答期から立脚中期における下腿の外旋角速度が低下
 →下腿外旋運動が低下。



<重度膝OA群:歩行時>

・膝関節内反角度:軽度膝OA群、健常群に比べて有意に大きい(p<0.01)

・膝関節内反角度:重度膝OA群>軽度膝OA群、健常群(p<0.01)

・立脚期に大腿-下腿の回旋の変動が瞬時に繰り返し生じる。
 →下肢の安定性が低下。


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膝の伸展との関係が気になるところです。

内容とずれますが、BMIについて。

健常群22.7、軽度膝OA群23.2、股関節症は22.4に対して、

重度膝OA群では28.9。

膝OAのリスクファクターとしては、年齢(50歳以上)、性別(女性)、肥満の影響が大きいです。

ちなみに、22くらいが疾病率が低いと言われています。