「自転車エルゴメーター駆動による低負荷の局所運動が僧帽筋の痛覚閾値と血液循環動態ならびに自律神経
0098「自転車エルゴメーター駆動による低負荷の局所運動が僧帽筋の痛覚閾値と血液循環動態ならびに自律神経活動に及ぼす影響」
中島 裕貴: 第47回日本理学療法学術大会、理学療法学39(1)、2012
<対象>
・健常若年男性20名(年齢20.5±1.1歳)
<方法>
・自転車エルゴメーター:運動強度50W(3METs相当)、回転数60bpmを20分間実施。
<結果>
運動前に比べて
1)運動中に有意に上昇
・僧帽筋上部線維の圧痛閾値
・酸素化ヘモグロビン濃度(O2Hb)
・総ヘモグロビン濃度(cHb)
・深部温度
・心拍数
・ LF/HF(交感神経活動を反映)
2)運動中に有意に減少
・ HF(副交感神経活動の指標)
3)終了直後に有意に上昇
・深部温度
4)終了15分後に有意に上昇
・僧帽筋上部線維の圧痛閾値
・酸素化ヘモグロビン濃度(O2Hb)
・総ヘモグロビン濃度(cHb)
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軽負荷での自転車の運動を行っても、頚部の筋肉の痛みの軽減が生じるようです。
肩こりなどにも効果が期待できます。
運動直後では、
・交感神経活動の亢進
・筋への血液(酸素)供給量増加
・深部温度の上昇
などが痛みの軽減に影響していそうです。
長期的にみても
・自律神経の調整
・血液循環の改善
などにより効果が期待できそうです。