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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.烏口腕筋

烏口腕筋

烏口突起から上腕骨内側面中央に走行する筋で、主に肩関節の屈曲、内転に作用する。

筋皮神経が筋を貫き、筋皮神経より表層(前方)、深層(後方)の二頭に分かれる(Mostafa-2001)。
表層は上腕二頭筋短頭腱の内側縁と連結。
深層は上腕二頭筋短頭腱の外側縁の隣接部と連結。
上腕二頭筋短頭腱を両側よりサポートし、短頭腱を固定する機能があると考えられている。
(長趾屈筋に対する足底方形筋、閉鎖筋に対する双子筋のような機能)

臨床的には、棘下筋や小円筋とともに結帯動作や2nd内旋の制限因子となる。
筋皮神経が貫き、後方は正中神経が走行するので、触診には注意が必要。
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