小殿筋のトリガーポイントによる関連痛は坐骨神経痛様
Pseudo-Sciatica and Gluteus Minimus Trigger Points
By David Kent, LMT, NCTMB:Massage Today、May, 2011, Vol. 11, Issue 05
小殿筋のトリガーポイントによる関連痛は坐骨神経痛様である。
小殿筋のトリガーポイントからの関連痛は、激しい痛みにより跛行が生じる場合があり、睡眠障害を引き起こすこともある。
前部線維では、座位などの股関節屈曲位で殿部下方、大腿外側、腓骨部に関連痛が生じる。足首を横切り足背に生じる事はほとんどない。
後部線維では、殿部下方と大腿後面、下腿近位に関連痛を生じさせる。
梨状筋の関連痛は大腿後面から膝まで、中殿筋の関連痛は大腿の割合が少ないため、大腿外側から下腿後面を含む小殿筋との鑑別はしやすい。
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L4-S付近に何らかの問題のある場合は、上殿神経に影響を与えて小殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋の機能低下が生じ、それに伴いMuscle Tightness、Trigger Pointsの形成といった経過をたどることもあるようです。
実際に、L4すべり症やL4/5ヘルニアによる下肢痛症状で、小殿筋のtightnessと圧迫による再現痛があり、小殿筋のtightnessの改善とともに下肢症状の消失することもあります。