.背部痛 理学療法診療ガイドライン
【背部痛 理学療法診療ガイドライン、松原貴子、理学療法学(42(5)、2015】
<背部痛の定義>
・上背部ならびに腰背部の疼痛を主訴とするもののうち、原因が明らかでなく、神経学的な変化がみられず、さらに画像所見において明らかな器質的変化をみとめないものの総称。
<非特異的頚部痛 non-specific neck pain>
・背部痛のうち、頚部、肩、上背部全体の痛み、凝り、張りといった症状を呈し、上背部に起因するが上肢に神経症状を含まないもの。
<理学所見(評価)>
・トリガーポイント、脊椎周辺軟部組織の触診、motion palpation、圧痛検査など
→検査者内信頼性と妥当性が確立されておらず、背部痛との因果関係を示す科学的根拠が乏しい。
・頚部、腰部の屈曲-伸展の可動性や筋力
→健常者と比べて相対的な低下を認めるため、機能障害の程度を把握する手段としては有用だが、疼痛やADL障害の程度は反映されない。
<運動療法>
<物理療法>
<その他>
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明確な原因も不明(または個人差が大きい)で、
問題点も不確かだったり、数多く存在するので、
結果として、目的にあった(効果的)な治療法がはっきりとしない。
身体的因子、社会的因子、心理的因子などを明確にして、それぞれにピンポイントでアプローチしていけるといいのですが、評価方なども確立されていないのが現状。
とりあえず、病態を理解してもらい活動量や生活レベルを維持してもらうこと、血行を良くするようなことをすることが良さそう。
そして、本当に良くなりたい(良くなる)と思うことも意外と重要。
それには、自分を見つめ直す作業や受け入れていく作業が必要になることも出てくる。