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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.第24回 よこはまスポーツ整形外科フォーラム①

5月23日は、「第24回 よこはまスポーツ整形外科フォーラム」に行ってきました。

 

そこからピックアップ。

 

1)ハムストリングス近位部損傷

 

ハムストリングス肉離れの第一人者の奥脇先生より4症例の報告がありました。

保存と手術の適応、経過予後など、明確でないことが多いということでした。

損傷程度、競技レベル、種目、ポジションなど様々な要因が関係するようなので、難しいようです。

手術を選択するなら、早期が望ましい。

 

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2)坐骨結節骨端症に対する対外衝撃波療法(ESWT)

 

保存療法に抵抗する坐骨結節骨端症に対してESWTを施行し良好な成績を収めています。

成長期に対しては、骨端線の早期閉鎖が懸念されるが、3例では生じなかったとのこと。

個人的には、踵骨(シーバー病)の方が、保存療法でうまくいかないことが多いので、適応があるかどうか気になるところです。

 

<体外衝撃波砕療法(ESWT)>

・血管新生、成長因子の放出による異化物質の排出、細胞治癒の効果(Kirkall-1995、Manganotti-2005)。

・骨化性筋炎後の疼痛、可動域制限の改善に有効(Buseill-2010)。

・膝蓋腱炎に対しては、効果あり(Wang-2007) 、効果なし(Zwerver-2011) との報告。

 

参考文献

・福井勉:膝関節疾患に対する力学的な評価と理学療法、The Journal of Clinical Physical Therapy 2、1999.

・本村遼介:筋挫傷、第9回SPTS、2013.