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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-326「足関節捻挫が片脚立位バランス能力に及ぼす影響」

PI1-326「足関節捻挫が片脚立位バランス能力に及ぼす影響」 柳田 鷹王
第46回日本理学療法学術大会 2011年

<対象>
・1年以内の片側の足関節内反捻挫15 名 30 足。

<健側 / 患側の平均値>
・ OA(全方向へのバランス能力を示す)  : 3.6 / 4.5
・ AP(前後方向へのバランス能力を示す)  : 3.0 / 3.5

・ SS(内外側方向へのバランス能力を示す): 2.1 / 2.8

・健側に対して患側は高い値を示す傾向がみられたがOA、AP では有意差なし。
・SS のみ有意に高値を示した。

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・足関節捻挫後では、内外側方向へのバランス能力が低下しているようです。

・捻挫後に生じる、内返し刺激に対する長腓骨筋と前脛骨筋の反応時間の低下(1995-Lofvenberg)などが関与しているのかな。

・長腓骨筋や前脛骨筋の機能改善、反応を高める固有受容器へのエクササイズが、捻挫後のパフォーマンス改善や再発予防に役立つかもしれません。