popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

第10回SPTS「膝関節のスポーツ外傷の科学的基礎」

3月22、23日と第10回SPTSに行ってきました。

今回のテーマは、「膝関節のスポーツ外傷の科学的基礎」。
今回は主役級のACL損傷は除く(以前にやっているので)、軟骨病変、半月板、PCL、PCL、MCL、LCLなどの損傷についてレビューされました。

それぞれの疾患に対して海外の多数の文献を整理し、病態、解剖、疫学、評価、治療などについてまとめられています。

事実として解っていること、曖昧なこと、解っていないことことがある程度明確になり、臨床に落としこんでいくためのアップデートとして役立ちます。
(実際の所、理学療法が有用であるという報告はとても少ない)。
しっかり復習したいと思います。

また、日々の業務をしながら、多くの英文の論文を読み込んで、発表する方々をみるだけでも、とてもよい刺激を受けることが出来ました。

最後は、蒲田先生による「下腿外旋症候群2014」。
題名にちょっと笑ってしまいました。
2001年に、sportsmedicineで報告されてからもう10年以上も経っています。
疾患別ではなく、症候群として捉える。
疾患別のリスクを考慮にいれながら、正常の運動を目指す。

来年は、足部のスポーツ疾患のようです。