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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

2014-01-01から1年間の記事一覧

.肘の内側側副靭帯損傷(投球障害)

【肘の内側側副靭帯損傷(投球障害)】<概要>・靭帯断裂による急性発症と靭帯の疲弊化による慢性発症がある(2008-高原)。・プロ野球選手では靭帯の肥厚が認められる。<発症メカニズム>・90°屈曲位で内側側副靭帯に伸張ストレスが生じる(1983-Morrey)…

第12回日本ヨーガ療法学会研究総会

第12回(社)日本ヨーガ療法学会研究総会平成26年7月4日「運動による認知症予防の可能性」島田裕之 先生「口腔から見たヨーガ療法」木全信之 大会長「認知症にならないための決定的予防法」ヴィンセント・フォーテネイス 博士平成26年7月5日「運動器を動かさ…

6月に読んだ本

6月に読んだ本1)ゲーテとの対話 中「われわれが神ごときものの理念について、いったい何がわかるだろう。そしてわれわれの狭い概念で、最高の存在について、いったい何をいえばよいだろうか。」2)読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術…

頚椎症性神経根患者における頚部伸筋群の脂肪浸潤と平衡機能との関係

頚椎症性神経根患者における頚部伸筋群の脂肪浸潤と平衡機能との関係、光武翼、理学療法学41(2)、2014より・頚椎症性神経根患者の頚部多裂筋は、障害側、非障害側に関わらず僧帽筋上部線維と比較して脂肪浸潤が認められた。・頚部多裂筋の筋肉内脂肪浸潤は…

骨格筋量の加齢変化

【0113:骨格筋量の加齢変化、山田 実、第49回日本理学療法学術大会(横浜)、2014.】【対象】・フィットネスセンターやコミュニティーセンター等に来場し、歩行が自立している40~79歳までの男性16,379名、女性21,660名。・40~44歳(男性3697名、女性382…

女子スポーツ選手における前十字靭帯損傷者の大腿骨顆間窩と前十字靭帯の体積について

ACL

【0032:女子スポーツ選手における前十字靭帯損傷者の大腿骨顆間窩と前十字靭帯の体積について:加藤 茂幸、第49回日本理学療法学術大会、2014】【対象】・ACL損傷女性群:片側ACL再建女性11名の反対側健常膝関節11膝(平均年齢21.2歳)・女性群:健常女性1…

哀しみ抜く

大切な子供や人を亡くして、哀しみに暮れる場合。その哀しみの経験を通じて、自分に何かを学ばせてくれる機会を与えてくれているんだよ、という考え方があります。これは、認知を良い方向に変えていく方法だといえます。自己啓発本などでも、悪い出来事をい…

.肩峰下インピンジメント-肩峰下滑液包炎

【肩峰下インピンジメント-肩峰下滑液包炎】肩峰下インピンジメントのNeerの分類(1983)では、StageⅠ: 滑液包の浮腫と出血、Overuse、25歳以下に好発StageⅡ: 滑液包の線維化と腱炎、25~40歳 StageⅢ: 骨棘形成と腱板断裂、40歳以上となっており、初期は肩…

.肩峰下インピンジメント症候群ー投球障害肩

【肩峰下インピンジメント症候群ー投球障害肩 】 1)肩後方組織の硬さ・肩峰下インピンジメントでは、後方関節包の肥厚(Harryman-1990、Ticker-2000)、後方関節包の長さの低下(Neer-1983)、外旋筋の短縮がみられる。・投球動作で肩後方組織の硬さがある…

.肩峰下インピンジメント

「高濱照:関節病態の評価に不可欠な動的解剖、理学療法学37(4)、2010.」より<解剖所見による肩峰下での考えられる衝突部位>1)肩屈曲30°程度・棘上筋腱と肩峰前方部分が衝突。・正常肩では、棘上筋腱と肩峰下は肩の挙上で常に衝突。・この部位での痛…

5月に読んだ本

5月に読んだ本1)グレン・グールド発言集2)生、死、神秘体験 (講談社文庫)/講談社(再読)3)トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す「幸福とは、愛されることではない。愛されるとは、嫌悪をまじえた虚栄心の満足にすぎぬ。幸福とは、愛することであり、ま…

「NISA非課税枠拡大、政府が検討」

NISA非課税枠拡大、政府が検討 年200万円以上軸 という記事が今日の朝刊に出ていました。NISAは本来、20~50代くらいの人が積み立てて長期的な資産形成を目的とした制度のはずです。ひと月、3万積み立てたとしても、年36万円。一般的な家庭なら、100万円…

腱板断裂

【腱板断裂】肩の調子が悪くて、MRIをとったら腱板断裂の所見。断裂!なんて聞くと、ちょっとびっくりして、それだけで痛くなり、動きがおかしくなってしまいそうですが、転倒して肩を打った、重いものを持った時に急激に痛くなったなどといった明確な受傷機…

第20回千葉YTIC 「卒業試験」

5月16日は、最後のYTIC(ヨーガ療法士養成講座)でした。 卒論提出し、卒業試験(筆記3問、カウンセリング実技、疾患別実技)があり、とりあえず無事終了しました。 ヨーガ療法というのは、体位法(運動)、呼吸法、瞑想、カウンセリングをもちいます。それ…

4月に読んだ本

4月に読んだ本1)聖書の常識2)心眼力 [ 野口嘉則 ]「自己受容できるようになるほど、他者受容もできるようになる。自己受容を妨げる三つは、他人との比較、減点志向、罪悪感」3)現代素粒子物語 [ 中嶋彰 ]4)究極の難病完治法 [ 岡崎公彦 ]5)政治の…

.膝内側側副靭帯:MCL

【膝内側側副靭帯:MCL:Medial Collateral Ligament】MCLは、浅層線維(sMCL)の脛骨近位部、脛骨遠位部、深層線維(dMCL)の半月大腿部、半月脛骨部の4つの線維からなる。sMCLは、大腿骨内側上顆から脛骨近位内側面、半膜様筋の終末端の軟部組織に付着す…

第12回 東京スポーツ整形外科研修会

4月13日は、第12回 東京スポーツ整形外科研修会に行ってきました。5時間足らずの時間に、スポーツ整形外科、スポーツビリテーションでは著明な9人の先生の講演が駆け足であり、贅沢な研修会です。プログラム1「スポーツ選手の肩痛」①不安定症・コリジョンア…

第2回 運動機能勉強会

昨日は、「第2回 運動機能勉強会」に出席してきました。関節鏡の手術のビデオを見ながらの説明や、膝関節の解剖、肘関節の解剖などなかなか普段得ることの出来ない情報に接することが出来て勉強になりました。膝関節の解剖1)ACL(前十時靭帯)・AMB(前内…

3月に読んだ本②

9)超常現象の科学 [ リチャード・ワイズマン ]10)行動分析学入門 [ 杉山尚子 ]11)なぜ君は絶望と闘えたのか [ 門田隆将 ]12)経済ってそういうことだったのか会議(再読)13)別れる力 大人の流儀 3 / 伊集院静 イジュウインシズカ 【単行本】1…

3月に読んだ本①

1)修身教授録 [ 森信三 ]「世の中が正直だということは、この一生を真実に生きてみたら、おのずと分かることだと思います。それが正直だと思えないというのは、結局そこに自分の自惚れ根性がひそんでいるせいです。同時にこの点がほんとうに分かると、人間…

第10回SPTS「膝関節のスポーツ外傷の科学的基礎」

3月22、23日と第10回SPTSに行ってきました。今回のテーマは、「膝関節のスポーツ外傷の科学的基礎」。今回は主役級のACL損傷は除く(以前にやっているので)、軟骨病変、半月板、PCL、PCL、MCL、LCLなどの損傷についてレビューされました。それぞれの疾患に…

.腰椎分離症

【腰椎分離症】<特徴>・発症率、5.6%。・小中学生では、2週以上続く腰痛患者の45%が分離症であった。・体幹回旋動作多い競技では、利き手と反対側に発症が多い。<要因>・オーバーユースによる疲労骨折との説が有力。 →10代では特にL5の椎間関節突起部…

第18回千葉YTIC「各種依存症とヨーガ療法」

第18回千葉YTIC 「各種依存症とヨーガ療法」<依存症とは>人は人に依存し、その依存をきちんと受け止めてもらったときに喜びを感じ、その喜びを与えてくれた人を信じるようになる。人と人はこうしてお互いを信じるようになり、人間関係を広げていく。この人…

2月に読んだ本

2月に読んだ本1)時間の波に乗る19の法則/サンマーク私の人生のゴールは何か?今から3年間どのように過ごしたいか?もし6ヶ月後に死ぬなら、それまでどのように生きていくか?2)参謀 [ 森繁和 ]「しぶといチームというのは、手を抜かない、みんなが補い合…

雪かき

8日からの雪で、記録的な積雪となりました。昨日は、自宅のマンションの通路や駐車場の雪かきをしました。誰が言うとも無く集まり、同じと所にすんでいながら普段あまり接することの無い人たちと、力を合わせて汗かきながら仕事をするというのもいいもので…

1月に読んだ本②

8)知の武装 [ 手嶋龍一 ]9)金子みすゞ童謡集 [ 金子みすゞ ]10)成功本50冊「勝ち抜け」案内 How to Improve Your Reading Skil.../光文社11)伊勢神宮と出雲大社 [ 新谷尚紀 ]12)発酵食品の魔法の力 [ 小泉武夫 ]13)やりたいことは全部やれ!…

1月に読んだ本①

1月に読んだ本1)がんの特効薬は発見済みだ! [ 岡崎公彦 ]2)株がズバリわかる『日経会社情報』のツボ/日本経済新聞社3)大人のための高校物理復習帳 [ 桑子研 ]4)日本財政が破綻するとき 国際金融市場とソブリンリスク5)古武術の発見 日本人にとっ…

【講演会】「脳のシステム障害と理学療法」

【脳のシステム障害と理学療法】千里リハビリテーション 吉尾雅春先生1.脳画像の見かた2.脳の連絡線維3.皮質脊髄路とその障害4.大脳皮質の機能とその障害5.脳のシステムとその障害6.フィードフォワードシステムの障害7.脳のシステム障害と理学…

【備忘録】「Nスペ:アルツハイマー病をくい止めろ!」

「Nスペ アルツハイマー病をくい止めろ!」<発症までの経過>・アミロイドβの蓄積 → タウの蓄積 → 脳神経細胞の死滅 → 特に海馬の萎縮 → 記憶、認知機能などの低下1)アミロイドβの蓄積・脳の活動による老廃物で、シナプスに傷を作る。・発症の約25年前か…

.大学生アスリートにおける非接触型足関節外側捻挫の内因性予測因子

【Intrinsic Predictive Factors of Noncontact Lateral Ankle Sprain in Collegiate AthletesA Case-Control Study】Takumi Kobayashi, MSc, PT, Masahiro Yoshida, MSc, PT, Makoto Yoshida, PhD, PT, and Kazuyoshi Gamada, PhD, PTInvestigation perform…