popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

2011-01-01から1年間の記事一覧

どんな人が椎間板ヘルニアの手術を受けた方がいいのか?

「Who should have Surgery for an Intervertebral Disc Herniation? Comparative Effectiveness Evidence from SPORT(spine patients outcomes research`s trial`s)」 「どんな人が椎間板ヘルニアの手術を受けた方がいいのか?SPORTからみた手術効果の検…

PI1-118 「歩行条件の違いによる脳賦活領域の検討」

PI1-118 「歩行条件の違いによる脳賦活領域の検討」 那須 高志第46回日本理学療法学術大会 2011年【方法】トレッドミルでの4Km/hの歩行課題 1:自然歩行課題 2:104 回/分に設定したメトロノームに合わせたケイデンス歩行課題 3:同様のリズムの歌に合わせた…

第19回よこはまスポーツ整形外科フォーラム 2)

<右膝窩動脈補足症候群>腓腹筋内側頭と膝窩動脈との位置関係異常により発生する症候群。症状は、足部の痛み、冷感、異常感覚、重だるさ。主に先天性に腓腹筋内側頭が通常よりも外側に付着しており、膝窩動脈の閉塞が生じる。発症率は、0.17~3.5%で15:1…

第19回よこはまスポーツ整形外科フォーラム

昨日は、第19回よこはまスポーツ整形外科フォーラムに行ってきました。普段あまり手術の話を伺うことがないので勉強になりました。。パネルディスカッションⅠは、「アメリカンフットボールにおける安全対策」でした。スポーツによる重症頭部外傷で最も多いの…

.PI1-095「前鋸筋の形態とその神経支配:機能解剖学的考察」

PI1-095「前鋸筋の形態とその神経支配:機能解剖学的考察」那須 久代第46回日本理学療法学術大会 2011年・前鋸筋を上部-中部-下部の3部に区分(Eisler-1912)。・上部は肩甲骨回旋中心の形成 中部は肩甲骨外転 下部は肩甲骨上方回旋に作用(Greggら-1979)。・…

.PI1-084「膝深屈曲位でのブリッジ動作における股関節周囲筋および腰背部筋の筋活動量」

PI1-084「膝深屈曲位でのブリッジ動作における股関節周囲筋および腰背部筋の筋活動量」梶本 寿洋第46回日本理学療法学術大会 2011年・ブリッジ動作では、膝屈曲70~130° の角度変化では膝屈曲角度が増すにつれて大殿筋の筋活動量は増加し、ハムストリングス…

.携帯電話の電磁波の影響

「携帯電話の電磁波、脳腫瘍リスク増大も WHO専門組織調査 米業界団体は反発」6月1日 日経新聞(夕刊)WHOの国際がん研究機関(IARC)は、「携帯電話の電磁波が脳腫瘍を発症するリスクを増大させる可能性がある」とする調査結果を発表した。全体と…

PI1-081「ヒール高別にみた立位での体幹筋活動とアライメント」

PI1-081「ヒール高別にみた立位での体幹筋活動とアライメント ー矢状面での変化に着目してー」矢口 悦子第46回日本理学療法学術大会 2011年異なるヒール高にて体幹筋活動とアライメントの変化を検討。・足圧中心変化量では、ヒール3、7cm 間にて有意に前方移…

.PI1-074 健常者肩関節における「sinusの立体角の大きさ」と「屈曲・伸展、水平外転・水

PI1-074 健常者肩関節における「sinusの立体角の大きさ」と「屈曲・伸展、水平外転・水平内転の範囲」の関係 家門孝行第46回日本理学療法学術大会 2011年上腕の運動範囲は、肩の回転中心を頂点とした円錐を広げたような形になり、この領域をjoint sinus cone…

PI1-073「肩関節挙上運動時にみられる肩甲骨の変位の分析」

PI1-073「肩関節挙上運動時にみられる肩甲骨の変位の分析 -肩甲骨面での挙上運動時の計測より-」 山﨑 敦第46回日本理学療法学術大会 2011年・肩関節外転に伴い肩甲骨は上方回旋、後傾は有意に増加。・肩甲骨の上方回旋・後傾運動は挙上運動の初期には少な…

PI1-057「片側膝関節伸展制限は跨ぎ動作のバイオメカニクスに影響を与えるか」

PI1-057「片側膝関節伸展制限は跨ぎ動作のバイオメカニクスに影響を与えるか」 鈴木謙太郎第46回日本理学療法学術大会 2011年膝伸展角度を-10°にした場合、伸展制限なしに比べて・足底接地時の足底屈角度・Ankle Rocker(足底接地から踵離地)の足関節角度変…

PI1-040「内側広筋の肉眼解剖学的観察 ̶変形性膝関節症との比較および大内転筋との関連性」

PI1-040「内側広筋の肉眼解剖学的観察 変形性膝関節症との比較および大内転筋との関連性」 高松 敬三第46回日本理学療法学術大会 2011年 内側広筋(解剖実習体 28 体、内膝 OA4 体)1)筋長 ・膝OA:29.1±1.4cm ・非膝OA:31.0±3.2cm2)筋厚 ・膝OA:1.3 ± …

.有酸素運動の効果2)

有酸素運動の身体への効果。<血圧>・定期的な有酸素運動で、 収縮期血圧で3.84、拡張期血圧で2.58の降圧効果 (2002-Whelton)。 <リウマチ>・機能、QOL、痛みが改善(2009-Baillet)。<変形性膝関節症>・歩行群は →痛み、歩行スピード、ADLの活動性に…

有酸素運動の効果1)

有酸素運動には様々な効果があり、身体はもちろん脳にも効果があります。 <脳機能の維持、改善>・神経可塑性の増強、海馬依存性の学習-記憶の向上 (2004-Farmer、2005-Praag)。 ・実行機能、視空間認知、応答速度、統制処理に効果がある (2003-Colcombe…

PI1-039「脳梗塞後ラットの記憶障害に対するトレッドミル運動の効果」

PI1-039「脳梗塞後ラットの記憶障害に対するトレッドミル運動の効果」嶋田 悠第46回日本理学療法学術大会 2011年 動物実験による基礎研究では、トレッドミル運動などの持久運動により正常ラットの記憶が強化されることが多数報告されている。トレッドミル運…

PI1-037「温熱負荷と筋収縮運動の併用がラット腓腹筋の廃用性筋萎縮に及ぼす影響」

PI1-037「温熱負荷と筋収縮運動の併用がラット腓腹筋の廃用性筋萎縮に及ぼす影響」吉田奈央第46回日本理学療法学術大会 2011年上腕二頭筋に軽運動と温熱シートによる局所的な温熱負荷を併用すると、軽運動のみでは得られない筋肥大や筋力増強効果が認められ…

.PI1-024 「2 way stretch とその賦活方法における筋活動の検討」

PI1-024 「2 way stretch とその賦活方法における筋活動の検討」田仲勝一第46回日本理学療法学術大会 2011年1)端座位で腹部をへこませながら坐骨で座面を押し、 頭部は天井を押すつもりで持ち上げるようにという指示で 2 way stretchを指導。2)2 way str…

捻挫に対する鍼治療の効果

サッカー選手より「捻挫に針ってどうなんですかねぇ!?」というメールがあったので少し調べてみました。 急性期の圧痛、腫脹、熱感、歩行障害、練習状況が改善(Meguriya-1995)※研究デザインは不明。 目的は、炎症症状と不安定性の改善。※まずは、RICE処理…

.PI1-017 「片脚起立時の内部股関節外転モーメントと股関節内転筋と外転筋の筋活動様式につい

PI1-017 「片脚起立時の内部股関節外転モーメントと股関節内転筋と外転筋の筋活動様式について」中本舞第46回日本理学療法学術大会 2011年片脚起立動作時の内部股関節外転モーメント発生に関与する、股関節外転筋と股関節内転筋の筋活動について検討。左片脚…

PI1-003「肉眼的・組織学的手法を用いたヒト肩関節拘縮病態の観察」

PI1-003「肉眼的・組織学的手法を用いたヒト肩関節拘縮病態の観察」井上隆之第46回日本理学療法学術大会 2011年 四肢に重度拘縮を呈したご遺体の肩関節の肉眼的・組織学的観察。拘縮肢位:・肩甲骨:挙上35°伸展20°。・肩関節:屈曲/伸展0°、外転20°、内旋80…

.OI1-021「肘関節伸展運動における肘後方脂肪体の・・・

OI1-021「肘関節伸展運動における肘後方脂肪体の超音波動態観察よりみた後方インピンジメントの病態考察」 林 典雄第46回日本理学療法学術大会 2011年後方インピンジメント発生の好発域である30° 屈曲位からの終末伸展運動における肘後方脂肪体の動態について検討。後方…

.OI1-019「橈骨遠位端骨折後患者におけるダーツスロー・モーションの重要性」

OI1-019「橈骨遠位端骨折後患者におけるダーツスロー・モーションの重要性」粕渕 賢志第46回日本理学療法学術大会 2011年橈骨遠位端骨折後の日常生活動作能力は、ROMには関連がなく握力のみ関連があるとの報告が多い.ダーツスロー・モーションとは橈背屈から掌尺屈方向への動きで…

OI1-005 ACL損傷ラットモデルにおける二次元動作解析を用いた・・・

ACL

OI1-005「膝前十字靭帯損傷ラットモデルにおける二次元動作解析を用いた変形性膝関節症発症シュミレーションシステムの構築」橋本幸次郎第46回日本理学療法学術大会 2011年ラットでの研究。ACL切離手術をした右後肢は歩行における総角度変動域は、Hip22.2%…

OI-002 ヒト骨格筋の反復伸張における効果

「ヒト骨格筋の反復伸張における効果」第46回日本理学療法学術大会 2011年近年、骨格筋の伸張刺激による筋肥大効果が報告されています。伸張刺激により筋肥大の生じるメカニズムの一つとしては、筋の反復伸張刺激により遺伝子が活性化され、筋特異的なタンパ…

.頸椎-腰椎メモ

Developmental narrow canal 先天性に椎弓根が小さく、椎孔が狭い。加齢に伴い頸髄症などのリスクが高い。頸椎椎弓形成術の適応となる。Bamboo spine 竹様の脊椎所見。安定性は高いため比較的痛みは出にくいが、可動性は制限される。転倒などで重篤な症状に…

胸鎖乳突筋

【胸鎖乳突筋:sternocleidomastoideus】胸鎖乳突筋は、頚部の前方に位置し、胸骨柄、鎖骨内側1/3より起始し、側頭骨の乳様突起に付着する。頸椎の中では比較的大きな筋であり、頸椎の矢状面、前額面、水平面のいずれの運動に関与することから、頸椎のアライ…

放射線の量

放射線技師の方に「放射線の量」というものをいただきました。おやっと思ったのが、ブラジルのガラパリ(10ミリシーベルト)。世界平均2.4ミリシーベルトの約4倍です。(日本は1.4ミリシーベルト)大地の質によって、高自然放射線地域というものがあるそう…

災害時のメンタルケア

今回の災害により被害をうけた方々に心よりお見舞いを申し上げます。震災より9日が経ち被害の状況が明らかになるにつれて、なんともいえない心理状態の中で日々の生活を過ごしています。私の先輩PTがmixiで以下の情報を紹介していたので転記させていただきま…

.上腕二頭筋 1)

【上腕二頭筋:biceps brachii】上腕二頭筋は、長頭と短頭に分かれるが、長頭腱炎やSLAPなど長頭が着目されることが多い。<長頭腱の解剖的特徴>・12時付近で関節唇と肩甲骨関節窩上方に線維を出して結合。・長頭腱付着部は関節窩上縁より約5mm内側に位置し…

.上腕二頭筋:biceps brachii

【上腕二頭筋:biceps brachii】上腕二頭筋は、長頭と短頭に分かれるが、長頭腱炎やSLAPなど長頭が着目されることが多い。<長頭腱の解剖的特徴>・12時付近で関節唇と肩甲骨関節窩上方に線維を出して結合。・長頭腱付着部は関節窩上縁より約5mm内側に位置し…