popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

2011-01-01から1年間の記事一覧

PI1-325「大学サッカー選手の足部・足関節スポーツ傷害に対する足部アーチ保持筋力トレ

PI1-325「大学サッカー選手の足部・足関節スポーツ傷害に対する足部アーチ保持筋力トレーニングの効果」 藤高 紘平第46回日本理学療法学術大会 2011年<対象>・大学サッカー選手30名。<測定項目>・身体組成、足趾把持筋力、足アーチ高率測定、10m全力歩行…

ACL損傷 女性

ACL

【ACL損傷 女性】 ACL損傷は、女性のほうが2~8倍高率に発生するとされています。(1994-Lidenfeld、1995-Arendt、2000-Harmon、Huston、2001-Garrick) その要因としては、1)Q-angleが有意に女性が大きい(1989-Horton、1992-Woodland)。・Q-angleが女性…

PI1-324 「膝前十字靱帯損傷女性患者の受傷機転と術後筋力の推移の特徴」

ACL

PI1-324 「膝前十字靱帯損傷女性患者の受傷機転と術後筋力の推移の特徴」青木 幹昌第46回日本理学療法学術大会 2011年 1)手術時平均年齢・男性群 32 歳(11例)、女性群 23 歳(24例)で男性群が有意に高い。 2)BMI ・有意差なし。3)非接触型の受傷機…

半月板 切除

【半月板 切除】 「本田は最長全治3カ月 年内W杯予選絶望」本田選手は、半月板の切除術をしたのかな?~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~<手術成績はおおむね良好です>・67症例の平均12年の調査で78%は機能的に満足(2000-Higuchi)。…

.愚直なる継続

本日で開院1年を迎えました。ということは、blogを初めて1年以上が経過していたということ。今まで日記は永続きしたことありませんでしたが、さらすことで、みなさんの監視を利用して続けることができました。あとは、春くらいから始めたことは、ジョギング…

.ACL損傷:固有受容感覚

ACL

【ACL損傷:固有受容感覚】 ・膝運動覚と膝前方動揺性は有意に相関する(1989-Barrack)。・ACL remnant(遺残靱帯)内にメカノレセプターは平均17個存在 メカノレセプター総数と膝関節位置覚誤認角度には相関が認められる(2002-Adachi)。・ACL損傷例では…

PI1-319「膝前十字靱帯損傷者および再建者の膝関節運動覚」

ACL

PI1-319「膝前十字靱帯損傷者および再建者の膝関節運動覚」馬 玉宝第46回日本理学療法学術大会 2011年 【測定】 ・ 開始角度は膝関節屈曲 15°と 45°。 ・膝関節伸展方向に運動速度 0.1°/s、0.2°/s、0.3°/s にて他動的に電動モーターで下腿を動かし、下腿が動…

PI1-318「Point Cluster法によるPCL損傷膝の運動解析」

PI1-318「Point Cluster法によるPCL損傷膝の運動解析-歩行動作における健常者との比較-」折田 直哉第46回日本理学療法学術大会 2011年 対象:片側PCL単独損傷者6名、 健常者 6 名 。 1)全ての測定膝・踵接地から荷重応答期 → 膝関節の屈曲、内旋および脛…

第7回SPTS「足部スポーツ障害治療の科学的基礎」

8月28日(日)は、第7回SPTS「足部スポーツ障害治療の科学的基礎」に行ってきました。足部の、解剖、運動学、評価、バイオメカニクス、疾患、治療成績などの文献レビューしたものを整理して発表してくれますので、とても勉強になります。足部のアーチ障害に…

月経周期と歩行立脚初期の膝関節動揺の関係

PI1-315「月経周期と歩行立脚初期の膝関節動揺の関係」櫻井 好美第46回日本理学療法学術大会 2011年 ・歩行計測は、健常青年 15 名(男性 5 名,女性 10 名.平均年齢 21.5 歳)に対して 7 日ごとに合計 12 回実施した。 ・基礎体温の記録から低温期と高温期を判…

千葉YTIC2回目

8月19日(金)は、千葉YTIC(ヨーガ療法士養成講座)2回目でした。「ストレスとヨーガ療法」ヨーガから見たストレスとは、心身の働きの速度が速すぎる状態と考えられています。ストレス・マネイジメントの過程は、第1段階:「緊張と弛緩の組み合わせ」第…

.骨間距踵靱帯の形態と機能について- 第 2 報 -

PI1-294「骨間距踵靱帯の形態と機能について - 第 2 報 -」壇 順司第46回日本理学療法学術大会 2011年・骨間距踵靱帯は、足根骨管靱帯、頚靱帯(以下 CL)、前関節包靱帯(以下 ACL)、深内側距踵靱帯(以下 DMTL)で構成されている。・骨間距踵靭帯の距骨下関節の…

多裂筋:萎縮VS運動療法

腰痛により生じた多裂筋の萎縮は、「多裂筋椎弓線維の片側性の萎縮は、症状が軽減した後も特異的運動を施行しないと回復しない(1996-Julie)。」ほったらかしでは、改善しない可能性があります。そして、「萎縮した腰部多裂筋が元の状態に戻るまでには約4週…

.多裂筋:腰痛との関係

【多裂筋と腰痛の関係】<椎間板性腰痛>・患側の脊椎レベルでの筋線維は、非患側よりも有意に小さい(2001-Yoshihara)。・椎間板障害と一致する腰神経後内側枝により単根性に支配されている多裂筋椎弓線維を片側性に萎縮させる(1996-Julie)。<神経根性…

多裂筋

横突棘筋の流れで、多裂筋へ。多裂筋の作用は教科書的には、伸展、同側側屈、対側回旋とされていますが、<回旋>・回旋にはあまり関与しない。・体幹の回旋筋とは考えにくい(Macintosh)。・回旋時に生じる回旋主動作筋の腹筋による屈曲作用の力を相殺する…

横突棘筋

「Functional Morphology of the Thoracolumbar Transversospinal Muscles」「横突棘筋胸腰椎部の機能形態」・5遺体の横突棘筋胸腰椎部を顕微解剖。・仙骨内側に付着する小さい筋が存在。・筋は非常に好気性で(typeⅠの割合が89%)、尾方に行くほどtypeⅠの…

PI1-281「肩腱板修復術後患者の棘上筋テスト時における僧帽筋の筋活動について」

PI1-281「肩腱板修復術後患者の棘上筋テスト時における僧帽筋の筋活動について」田島 泰裕第46回日本理学療法学術大会 2011年【方法】・肩腱板修復術を施行された13例13肩。・棘上筋テスト陰性(良好群) 6 肩、陽性(不良群) 7 肩に分類。・肩関節外転 30°…

PI1-276「加齢による脊柱アライメント変化の検討」

PI1-276「加齢による脊柱アライメント変化の検討」佐藤 成登志第46回日本理学療法学術大会 2011年<結果>1)胸椎後彎角・年齢との有意な相関が認められなかった。・成人群44.1°、高齢者群43.2°で有意な差はなかった。2)腰椎前彎角・年齢との有意な相関あ…

PI1-275 「健常人と慢性疼痛患者における胸椎弯曲アライメントの形態特性の比較」

PI1-275「健常人と慢性疼痛患者における胸椎弯曲アライメントの形態特性の比較」尾崎 純第46回日本理学療法学術大会 2011年・ 対象は20-40 歳の健常人と慢性疼痛患者各40名(男女各20名)。・上位胸椎:第7頸椎椎体下面から第6胸椎椎体下面。・下位胸椎:第7…

PI1-271「腰痛症患者における荷物挙上時の脊柱彎曲角の変化」

PI1-271「腰痛症患者における荷物挙上時の脊柱彎曲角の変化」前田 雄一第46回日本理学療法学術大会 2011年・腰痛症患者の荷物挙上動作を行なう際の脊柱彎曲角の変化について比較検討。・2kg の重りを入れた箱を両上肢で把持し、上肢を 0°、60°、90°、120° 挙…

怒らないこと

その1小児科の入り口から受付までは約5m。2m位まできたところで、後ろから入ってきた人が追い抜き診察券を提出。陸上競技でゴール前で抜かされる展開と同じことがなぜ小児科で。ありえない・・・こうゆう場合は、一人ぐらい遅くなってもそんなに時間変わら…

最近のこと

先週初めから、急性胃腸炎にかかったようで、胃や腸がすっきりしない日々が続いていました。胃腸が不調だと内臓性の腰痛が生じたり、脱水により疲労感や筋肉の張りが出ることが、身をもってわかりました。~~~~~~~~~~日曜日は、天皇杯サッカー埼玉…

.PI1-236「人工股関節置換術後患者における歩行時股関節伸展制限の原因は何か?」

PI1-236「人工股関節置換術後患者における歩行時股関節伸展制限の原因は何か?」塚越 累第46回日本理学療法学術大会 2011年【目的】THA 患者は歩行立脚後期での股関節伸展角度が減少していることが共通した歩行異常として挙げられている(Perron M 2000, Miki …

PI1-217 「ノルディックウォーキングがもたらす効果について」

PI1-217「ノルディックウォーキング(NW)がもたらす効果について -広背筋の筋活動における検討-」 岡田 英治第46回日本理学療法学術大会 2011年【結果】広背筋の% MVCI. 通常歩行 7.5 ± 2.4II. 努力性歩行※ 18.2 ± 5.3III. NW 26.1 ± 6.3※肘関節 90°屈曲位…

内覧会

7月3日に内覧会に行ってきました。「花見川ひかり整形外科」MRIもあり、リハ室も当クリニックと同じくらいのスペース。理学療法士も2名からスタートで、共通点の多いクリニックです。先生は、以前の職場で当直の時によくご一緒させていただき、パワフル、親…

千葉YTIC1回目

7月1日(金)に、千葉YTIC(ヨーガ療法士養成講座)1回目を受講してきました。第1回目は、YOGA療法概論<YOGA療法の目指すもの>。YOGA = 運動 だと思っていたのですが、YTICでは、体操、呼吸、瞑想を使った、「心理療法」という位置づけになっています。体…

PI1-215「3肢位の違いによる股関節外転筋(中殿筋)の筋活動量の差について」

PI1-215「 3 肢位の違いによる股関節外転筋(中殿筋)の筋活動量の差について」田村 拓也第46回日本理学療法学術大会 2011年 各動作で得られた、中殿筋(GM)と大腿筋膜張筋(TF)の%MVC。側臥位 GM:51.9 ± 32.2、TF:90.4 ± 34 背臥位 GM:31.0 ± 17.8、TF:…

PI1-212「骨粗鬆症に対する運動療法と薬物療法の相乗効果について(第 2報)」

PI1-212「骨粗鬆症に対する運動療法と薬物療法の相乗効果について(第 2報)」秋山 泰大第46回日本理学療法学術大会 2011年【方法】骨粗鬆症と診断された 60 歳以上の女性 58 例。A 群 : リセドロネート投与群 18 例P 群 : 運動療法群 18 例A+P 群 : リセドロ…

.PI1-210「当院の乳癌術後におけるAxillary web syndromeの発生状況につ

PI1-210「当院の乳癌術後におけるAxillary web syndromeの発生状況について」山下 堅志第46回日本理学療法学術大会 2011年<Axillary web syndrome(以下 AWS) とは>乳癌術直後しばらくは肩関節可動域が良好であったにもかかわらず、術後経過とともに腋窩か…

鼠径ヘルニア

<鼠径ヘルニア>胎児期にある腹膜鞘状突起が、妊娠後期に閉塞せず開いたままになっている。このため、腸などが脱出してしまい鼠径部が膨らんでしまう。頻度は約5%で、特に2500g以下では10~20%に発症。自然治癒は非常に稀で、原則として手術が必要。手術…